【松屋】水煮牛肉 ~四川風牛肉唐辛子煮込み~ (2024年9月版)【店舗限定】

松屋の「水煮牛肉 ~四川風牛肉唐辛子煮込み~」セット全体(2024年9月のテスト販売品)

食べた当時の感想

はっきり言ってかなり辛いです。松屋だからと舐めてかかっていると、本当に痛い目に遭います。それだけに辛いもの好きの方にとっては大いに歓迎できるメニューではあるのですが、一方で興味本位で注文してしまうのはオススメできません。私自身、食後は口のまわりがヒリヒリしておりました(辛いものはだいたい平気ではありますし、抵抗感はそれほどなかったのですが)。

海外料理を積極的に取り入れている最近の松屋らしいテスト商品ではありますが、今回ばかりは人を大きく選びそうな感じではあります。お値段も結構するので、牛丼や牛焼肉定食で良いやって思える方であれば、無難にそちらを選んでおいた方が良いでしょう。

この商品について

【参考】松屋から激辛挑戦メニューが登場「水煮牛肉~四川風牛肉唐辛子煮込み~」新発売|松屋フーズ

「水煮牛肉」について

松屋の「水煮牛肉 ~四川風牛肉唐辛子煮込み~」拡大写真(テスト販売時)

概要

水煮牛肉」(shuǐ zhǔ niú ròu)は中国四川料理を代表する名物料理のひとつです。名前を直訳すると「水煮き牛肉」ですが、実際は単に茹でた牛肉ではありません。四川特有の唐辛子や花椒(ホアジャオ:中国山椒)をたっぷり使った、非常に辛くしびれる(麻辣:マーラー)味付けが特徴の料理です。

日本では「マーラー牛肉煮込み」と訳されることもありますが、「水煮牛肉」という中国語そのままの名称で知られていることが多いです。

【参考】水煮牛肉(牛肉の四川風辛子煮込み)【中華人民共和国 四川省】 | 世界の地方料理

料理の特徴

この料理の最大の特徴は、牛肉を下茹でし、最後に熱々の唐辛子油を大量にかけることで、辛味と香りを最大限に引き出している点です。牛肉は柔らかくなるよう、片栗粉などで下味をつけてから熱湯でサッと茹で、野菜(もやし、白菜、セロリなど)の上に盛りつけられます。そして、山のように積まれた唐辛子や花椒、香辛料の上から熱い油を注ぐことで、香ばしさと辛さが一気に立ちのぼります。

【参考】四川料理の代表選手「水煮牛肉」は「辛い・うまい・食感」の三層構造がジュワッと刺激的なんです【四川料理のスゴイ人】 – メシ通 | ホットペッパーグルメ

味と食感

味わいは、四川料理特有の「麻辣(マーラー)」が全面に出ています。「麻」は花椒によるしびれる感覚、「辣」は唐辛子の辛さを指し、この二つが口の中で強烈に広がります。ただし、単なる辛さではなく、奥深い香りと旨味があり、複雑な味の層が楽しめます。また、牛肉は薄切りで柔らかく、野菜や豆もやしのシャキシャキ感との対比が絶妙です。

作り方の流れ

調理工程は比較的シンプルで、野菜をゆでた後、牛肉をさっとゆで、特製のスープ(豆板醤、にんにく、しょうが、唐辛子、花椒などを煮込んだもの)とともに盛り付けます。その上に粉唐辛子や刻み花椒を振りかけ、最後に熱々の油(サラダ油またはラー油)をかけることで香りを引き立てます。この「熱油かけ」が味と香りを決める重要なステップです。

【参考】【レシピあり】中国の「水煮牛肉:しゅいじゅーにゅうろう」をご存知? 名前とのギャップがヤバイ! きっと日本人が騙された料理No.1 / 沢井メグのリアル中華:第13回 | ロケットニュース24

食文化としての位置づけ

水煮牛肉は、四川料理の中でも特に人気のある一皿で、家庭料理としても、レストランの定番メニューとしても親しまれています。辛いものが苦手な人には挑戦的な料理ですが、辛さの中にしっかりとした旨味があるため、四川料理を語るうえでは欠かせない存在です。

近年では日本の中華料理店や本格四川料理店でも提供されており、辛さに強い日本の食通たちの間でも注目されています。

【参考】松屋が「本気のガチ中華」で投入した商品の”正体” 「中華一番」の作者も唸る「水煮牛肉」の実力 | 外食 | 東洋経済オンライン

松屋の「水煮牛肉 ~四川風牛肉唐辛子煮込み~」拡大写真(別の角度から)