
食べた感想など
島根県大田市の宿泊施設「国民宿舎さんべ荘」にて、スタッフお手製の蕎麦を、大田市特産のアナゴなどを用いた天ぷらとともにいただいておりました。かなり前の話ですが、今でも鮮明に覚えております。
蕎麦の製法そのものは「出雲そば」と同等と思われます。見た目は普通のかけそばですが、出汁の味が濃いめなのも出雲近辺の蕎麦の特徴ですね。何よりもまず、自然豊かな山間の中でいただける手打ち蕎麦というのは、やはり贅沢そのものでございますね。
アナゴも口の中でよく弾んでおり、本当に美味しかったです。存在感あふれる、大田市屈指の名物でございました(本当に大きいんですよね)。もちろん、他の天ぷらについても絶品だったと思います。

実は「将棋メシ」でもある
渡辺明九段が実際に食べたお蕎麦
実は、こちらのお店のお蕎麦、プロ棋士の中でも指折りの実力者である渡辺明九段が、以前対局のために同施設にお越しになったときに好んで召し上がっていたものなのだそうです。2021年の将棋タイトル戦(王将戦)の対局時には、滞在中の4日間、毎日食べていたほどでございます。
しかも、対局後には蕎麦打ち体験までやっていたそうで、その様子の写真も館内レストラン前に掲示されていました(以下の通り、スポーツニッポンの記事にもなっています)。

その後、藤井聡太王将(竜王・名人)が全く同じメニューを注文
その後、2024年の王将戦においては、藤井聡太王将(竜王・名人)が表題メニューと全く同じものを注文。藤井聡太氏ご自身の知名度のこともあって、一躍有名なメニューとなりました。
王将戦の影響もあってか、現在「さんべ荘」の公式サイトでは「王将戦メニュー」と称したメニューも設けているようです。
余談
私が実際に訪れた2022年については、皆様もご存じの通り、藤井聡太五冠の4連勝にて王将戦が終了してしまい、「さんべ荘」での王将戦第六局の対局は実現しませんでした。そのため、渡辺名人のご来訪も叶いませんでした。氏には、またいつかお越しになっていただける日が来ることをお祈りするばかりです。
一方で、施設の入口においては、祝賀イベントのために藤井聡太五冠がお越しになったことが窺える看板が掲示されていました。このときはどちらかといえば祝賀会といった印象でしたが、その後2023年と2024年の2年にかけては、無事に「さんべ荘」での対局が実現しております(2025年はそもそも王将戦の日程に入っておりませんでした)。
ともあれ、今回もごちそうさまでした。そして、良いものを拝見できて本当に良かったと思っております。また近いうちに、更なるご縁がありますように。

写真あれこれ
レストラン周辺の様子


メニュー(2022年6月撮影)

