【松屋】ジャマイカ発祥の料理「ジャークチキン」(2025年7月)【店舗限定】

松屋の「ジャークチキン」(2025年7月撮影)

食べた感想

今月22日より松屋の一部店舗で販売中のメニューです。

松屋で半ば恒例となっている海外グルメ、今回はジャマイカ発の料理となっておりました。焼き上げたチキンにネギ塩ソースがかかっているとともに、少量のチーズとポテサラ、千切りキャベツが入っております。元の料理を味わったことはないのですが、少なくとも松屋流アレンジが入っていることはよく分かります。

今回はご飯やチキン、キャベツなどが一皿に盛られたワンプレート方式となっており、松屋にしては一風変わった見た目となっています。これも海外グルメならではというところでしょうか。

肝心の味付けについてですが、結構美味しかったです。ポテサラやチーズといったトッピングも良いアクセントになっておりましたし、そもそもネギ塩ソースのかかった鶏もも肉の焼き物というのが今までになかなか見られなかった組み合わせで、とても良かったのです。

これはもう全店舗への展開を待つしか無いですね。味わいもスパイシーながら決して辛すぎるというわけでもないですし、特に松屋のネギ塩が好きな方には是非とも味わっていただきたいと思っております。価格も890円(税込)と普通の焼肉定食と同額で、決して高すぎるというわけではないのもポイントですね。

松屋の「ジャークチキン」チキン拡大(2025年7月撮影)

関連リンク

【参考】「ジャークチキン」について

松屋の「ジャークチキン」プレートを上から撮影(2025年7月撮影)

ジャマイカの伝統料理「ジャークチキン(Jerk Chicken)」は、スパイスの効いた独特な味わいと香ばしさで世界中の人々を魅了する一品です。「ジャーク(Jerk)」とは、肉にスパイスを擦り込み、炭火でじっくりと焼き上げる調理法を指し、チキンの他にもポークやフィッシュに応用されます。特にチキンはジャマイカ料理の代表格として知られ、現地では屋台からレストランまで幅広く提供されています。

ジャークチキンの最大の特徴は、その「ジャークシーズニング」と呼ばれるスパイスミックスです。主な材料はスコッチボネットペッパー(非常に辛い唐辛子)、タイム、オールスパイス(ジャマイカでは「ピメント」と呼ばれる)、ガーリック、ジンジャー、シナモンなど。これらをブレンドし、チキンにしっかり漬け込むことで、スモーキーかつスパイシーな風味が生まれます。味だけでなく香りも豊かで、食欲をそそる仕上がりになります。

調理法としては、炭火でじっくりとグリルするのが基本です。これにより、外側はカリッと香ばしく、内側はジューシーに仕上がります。とくにジャマイカでは、ドラム缶を改造した「ジャークパン」で焼くスタイルが一般的で、煙と炭の香りが肉に染み込むのが特徴です。近年ではオーブンやフライパンで手軽に作るレシピも増えており、家庭でも楽しめる料理として人気が広がっています。

ジャークチキンは、フェスティバル(甘い揚げパン)やライス・アンド・ピーズ(ココナッツミルクと豆で炊いたごはん)などのサイドメニューと一緒に提供されることが多く、これらと組み合わせることでジャマイカの食文化をより深く体験できます。辛さと香ばしさ、そして独特のスパイス使いが印象的なこの料理は、単なる「焼き鳥」とは一線を画する奥深さを持っています。

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