
この写真について
埼玉県東松山市の箭弓稲荷神社において、2025年6月に設置されたマンホールになります。アメリカの野球最高峰リーグ「MLB」(Major League Baseball)の「セントルイス・カージナルス」に所属している「ラーズ・ヌートバー」選手を主としたものとなっています。
同年6月、「ベースボールは唯一無二」のキャッチフレーズとともに、MLBで活躍している12選手をデザインしたマンホールが、それぞれの選手のゆかりの地に合計12枚設置されております。上記マンホールは、この一連のマンホールの1種として制作、設置されました。
マンホールは台座の上に設置されており、マンホール右に設置された名標プレートにはQRコードが刻まれています。こちらを読み込むことで「特殊な仕掛け」をAR上でお楽しみいただけるようになっています(なお、こちらの記事に掲載した写真では編集して消しています)。
ヌートバー選手は国籍こそアメリカですが、母が東松山市ご出身の日本人となっておりました(父はアメリカご出身です)。全世界の野球大会「WBC」(World Baseball Classic)においても、氏の出自が考慮されて日本代表としての出場が認められていたのですね。そして、東松山市ゆかりの野球選手ということで、今回東松山市において設置されることが決まったようですね。
ヌートバー選手といえば、WBCの2023年大会でのご活躍が記憶に新しいところです。その後もMLBで順調にキャリアを積み上げていき、ご活躍を続けられることを願うばかりです。
なお、設置場所までのアクセスについてですが、東武東上線の東松山駅西口から徒歩5分ほどと、アクセス自体は非常に容易です。池袋駅から片道1時間ほどあれば行ける箇所にありますので、お時間のある方は是非とも足を運んでみてはいかがでしょうか。

写真あれこれ




関連リンク
- 日本人MLB12選手の「物語」を12のデザインで刻むMLBオリジナルマンホールカバー。大谷翔平選手、菊池雄星選手、佐々木朗希選手出身の岩手県からスタート | エム・エル・ビー・ジャパン株式会社のプレスリリース
- 【マンホールを巡る物語】ヌートバー、「家族にとってもとても特別」(MLB公式)
- ヌートバー選手のデザインマンホールを箭弓稲荷神社で展示中! – 東松山市公式ホームページ
- 箭弓稲荷神社 国指定重要文化財(公式サイト)
【参考】「ラーズ・ヌートバー」について
ラーズ・ヌートバーは1997年9月8日、カリフォルニア州エルセグンドに生まれ、現在MLBのセントルイス・カージナルスに所属している外野手です。左打ち・右投げのバッターで、2021年6月22日にメジャーデビューを果たしました。
彼のルーツは多様で、アメリカ人の父(オランダ系)と日本人の母を持ちます。高校時代は野球だけでなくアメリカンフットボールでも活躍し、野球とフットボールで何度もMVPを受賞しました。南カリフォルニア大学(USC)で3年間野球をプレーし、2018年のMLBドラフトでカージナルスから8巡目で指名されました。
プロ入り後はまずマイナーリーグで活躍し、2021年にメジャー昇格。2022年にはレギュラーポジションを掴んで打率.228、14本塁打、40打点と成績を残し、2023年には主にセンターや外野全般を守りつつ、打率.261、14本塁打、46打点をマークしました。ただし、2024年と2023年は怪我により出場が制限され、2024年は109試合の出場に留まりました。2025年も怪我により一時離脱を強いられています。
2023年の「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」では、ヌートバー選手は日本代表として参戦し、日本チーム初の“日本国外生まれ”選手という歴史を築きました。母親譲りの日本の血統がその資格を担保し、本大会ではリードオフを務め、決勝戦でも打点を記録。日本のWBC優勝にも貢献しました。
現在、セントルイス・カージナルスにおいては将来を嘱望される選手のひとりであり、怪我さえ良くなればチームに大きく貢献できると期待されています。