【世界文化遺産】JR姫路駅北口(姫路城口)から姫路城を望む(2019年10月)【国宝】

この写真について

かなり前、2019年10月に姫路市に立ち寄った際に撮影したもの。

既にご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、姫路城は姫路駅北口(姫路城口)から望むことができました。2019年の夏に、X(当時:Twitter)でも大きな話題となったので、まだ覚えている方もいるかもしれません。

実際のところ、姫路駅から姫路城までは、「大手前通り」という大通りで直結しています。徒歩にして15分から20分程度と、決して近いとは言えませんが、かと言って遠すぎもしません。それだけに、姫路駅に行ったついでに姫路城に立ち寄るということも、割とよくあることではありますね(もちろん姫路駅からバスで行くこともできます)。

大手前通りを歩いていると、姫路城が次第に迫ってくるのが本当によく分かります。そして、城門前の交差点に達するや否や、妙な達成感すら湧き上がってきます。おそらく、このような感覚を味わえる大通りは日本国内でも数えるほどしかないのではないでしょうか。

私自身は、当時、姫路駅と姫路城との間を何度も行ったり来たりしている分、既にお馴染みのものとなっているところがありました。けれども、初めてこの場所に足を運んだ方からすれば、ターミナル駅の近く、商業施設がひしめいているところに観光名所が控えているなんていう光景に驚くものと思います。

なお、撮影当時は大手前通りは再開発中でしたが、現在は再整備が終わり、新しく生まれ変わっているとのこと。この光景も保存されているようで、嬉しい限りでございます。

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【参考】「姫路城」について

世界文化遺産・国宝の「姫路城」外観(2019年6月撮影)

兵庫県姫路市にある「姫路城(ひめじじょう)」は、日本で最も美しい城の一つとして知られ、1993年に日本で初めてユネスコの世界文化遺産に登録されました。その白漆喰(しっくい)で塗られた外観から「白鷺城(はくろじょう)」とも呼ばれ、優雅で華やかな姿が特徴です。姫路城は国宝にも指定されており、日本の城郭建築の中でも保存状態が極めて良いことで知られています。

姫路城の歴史は14世紀にさかのぼり、最初の城は赤松貞範によって築かれたと伝えられています。現在の姿の基礎を築いたのは戦国時代の池田輝政で、1609年に完成しました。その後も大きな戦火や地震の被害を受けることなく、江戸時代を通じてその姿を保ち続けたことが、現在までの良好な保存につながっています。

構造的には、姫路城は連立式天守を採用しており、大天守を中心に三つの小天守が渡櫓で結ばれています。複雑な迷路のような構造や、攻め入る敵を惑わせる工夫が随所に見られ、戦国時代の防御建築としての知恵が凝縮されています。城内には約80棟の建造物が現存し、そのすべてが歴史的価値を持つ重要な文化財です。

姫路城は観光地としても非常に人気が高く、桜の名所としても知られています。春には満開の桜と白壁のコントラストが美しく、多くの観光客が訪れます。また、城内では天守閣の最上階まで登ることができ、そこから姫路市街や播磨平野を一望できます。夜間にはライトアップも行われ、昼とは異なる幻想的な姿を楽しむことができます。

保存・修復の面でも姫路城は注目されています。2009年から2015年にかけて行われた「平成の修理」では、外壁や屋根瓦の補修、耐震補強などが実施され、再びその白く美しい姿を取り戻しました。こうした丁寧な保存活動により、姫路城は今も日本の歴史と美を象徴する建築として、多くの人々に愛されています。

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