【名代富士そば】宮崎出身の店長が考案した「チキン南蛮」【しのばず店】

「名代富士そば しのばず店」のチキン南蛮御膳 2025年5月撮影

食べてみた感想

今月上旬に東京上野に行く機会があったので、そのついでに「しのばず店」まで足を運んでまいりました。以前より「名代富士そば」公式SNSにて何度か告知のあった「チキン南蛮御膳」をいただくためでございます(参考ポスト)。

結論から申し上げると、とんでもなくおいしかったです。今までに本場のチキン南蛮というものを食べたことがなかったので、今回は良い意味で衝撃を受けたと言っても過言ではありません。特に、黄色いタルタルソースと甘酸っぱいソースとの相性は絶好で、ご飯ともよく合っておりました。お蕎麦なんていらないくらいです(蕎麦屋なのに・苦笑)。さすがに、宮崎本場出身の方が考えたメニュー、味にも気配りが届いていたんでしょうかね。価格は1,000円と富士そばの中でもかなり高額なメニューではありますが、決して損はしないと思います。

また上野まで足を運ぶ機会があったら、そのときは是非とも食べてみたいところでございます。

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【参考】「チキン南蛮」とは

チキン南蛮とは、鶏の唐揚げに甘酢を絡めて、タルタルソースをかけた料理です。今では日本全国で人気の定番メニューですが、そのルーツは宮崎県にあります。

「名代富士そば しのばず店」のチキン南蛮御膳(店頭POP) 2025年5月撮影

発祥の経緯

チキン南蛮は、元々は宮崎県延岡市にある老舗洋食店「直ちゃん」のまかない料理が起源といわれています。

  • 「直ちゃん」では、揚げた鶏肉に甘酢をかけた料理を提供しており、これが「元祖チキン南蛮」とされています。
  • その後、「直ちゃん」で修業した料理人が独立して開いた「おぐら」というレストランで、タルタルソースを加えるスタイルが生まれ、現在のチキン南蛮のスタイルが広まりました。

《参考情報1》元祖チキン南蛮 直ちゃん (なおちゃん/延岡発祥/宮崎県延岡市栄町) | のべおかん(延岡市情報サイト)
《参考情報2》おぐら チェーン おぐら本店、おぐら瀬頭店、おぐら佐土原店 味のおぐらチェーン

「名代富士そば しのばず店」のチキン南蛮(拡大) 2025年5月撮影

「南蛮」の名前の由来は?

「南蛮」はもともと、江戸時代にポルトガルやスペインなど西洋の文化や料理を「南蛮」と呼んでいたことに由来します。

  • 「南蛮漬け(揚げた魚や肉を甘酢に漬ける料理)」が元になっており、チキン南蛮もこれに影響を受けています。
  • 甘酢に漬けるスタイルが「南蛮漬け」に似ていたことから、自然と「チキン南蛮」と呼ばれるようになったと言われています。

《参考情報》チキン南蛮の「南蛮」って何? 「違いの分かる人」になれるチキン南蛮の豆知識 – All About ニュース

宮崎のご当地グルメとしての定着

宮崎県ではチキン南蛮は家庭料理としても親しまれており、給食に登場することもあります

また、観光客向けにも「チキン南蛮の本場」としてアピールされており、以下のような展開もあります。

  • 宮崎駅や空港周辺でも「元祖」や「名店」の味が楽しめる
  • 宮崎市の観光案内にも「名物料理」として掲載されている

《参考情報》チキン南蛮 宮崎県 | うちの郷土料理:農林水産省

「名代富士そば しのばず店」のチキン南蛮(ご飯のせ) 2025年5月撮影