
このマンホールについて

たっぷりの茶葉がのった籠を両手でやさしく支えながら、「茶娘」衣装の可愛らしい女の子が微笑んでおります。狭山茶の主要産地である入間市ならではの光景が、柔らかく描写されている感じで、見ていてほっこりいたします。また、入間市のマスコットキャラクター「いるティー」も右肩からのぞき込んでおり、さらに可愛いものになっています。
マンホールカードの説明文によると、このマンホールのイラストは入間市在住の漫画家の山中梅鉢先生が描き下ろしたものを使用しているのだそうです。山中先生はそれ以外にも茶畑農家を題材とした漫画を手がけている他、狭山茶関係の商品のイラストも担当することがあり、このイラストについてもそのご縁によるものだと思われます(なお、このイラストはもともとは入間市の広報誌に掲載されたものであり、微修正の上でデザインマンホールとして流用された形となっています)。
設置場所
今回撮影したマンホールは、西武池袋線・武蔵藤沢駅の西口を出て右折、ロータリーの角っこのところにございました。マンホールのデザイン自体が目立っているため、発見は容易と思われます。
なお、公式情報によれば、以下の場所に同一デザインの「茶娘」マンホールが設置されているとのことです。
- 入間市駅東口周辺 1箇所
- 武蔵藤沢駅西口周辺 1箇所
- 入間市博物館ALIT(アリット)前 1箇所

撮影時の記録
| 撮影場所 | 西武池袋線・武蔵藤沢駅・西口駅前広場(埼玉県入間市) |
| 撮影時期 | 2025年1月上旬 |
| 撮影対象 | 入間市デザインマンホール「茶娘」デザイン |
| 公式情報 | デザインマンホール蓋を設置しました。/入間市|香り豊かな緑の文化都市 |
| 設置時期 | 2022年11月下旬以降 |
| マンホールカード | マンホールカードの配布について/入間市|香り豊かな緑の文化都市 |
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参考リンク
マンホール
山中梅鉢先生
- 【山中梅鉢先生コメントあり】『この恋、茶番につき!?』×入間市コラボ! 『限定☆恋茶セット』6月10日発売! | 株式会社講談社のプレスリリース(2022年6月10日付けリリース)
- 入間市博物館ALIT【公式】の投稿(2022年3月19日 11時46分付け)
- 広報いるま 令和3年5月号(国立国会図書館アーカイブ) ※表紙イラストがデザインマンホールの出自。この時点では右肩の「いるティー」は描かれていませんでした。
【参考】入間市の狭山茶について
狭山茶は、埼玉県西部を中心に生産される日本茶で、入間市が主産地として生産量の約6割を占めています。静岡茶、宇治茶と並ぶ日本三大銘茶の一つに数えられ、「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」という茶摘み歌で知られるように、深い味わいが最大の特徴です。
狭山茶の特徴は、茶産地としては比較的寒冷な気候で育つため、茶葉が厚く肉厚になり、じっくり成長することで甘みとコクのある濃厚な旨味が生まれる点にあります。また、伝統的な仕上げ工程の「狭山火入れ」により、独特の香ばしさとまろやかな味わいが引き出されます。深蒸し製法が主流で、渋みが抑えられた飲みやすいお茶です。
歴史的には、中世の「河越茶」に起源を持ち、江戸時代後期に入間市の宮寺地区で吉川温恭と村野盛政が宇治の製法を導入して本格的な煎茶生産を復興したのが現代の狭山茶の始まりです。明治時代には海外輸出も行われ、ブランドとして定着しました。入間市の茶畑景観は市民の誇りであり、市では「おいしい狭山茶大好き条例」を制定して茶文化の継承を推進しています。
入間市内の茶業者は多く、「自園自製自販」のスタイルが主流で、各農家が独自のこだわりで栽培・製造・販売を行っています。これにより、多様な味わいの狭山茶が生まれ、紅茶やスイーツなどの新商品開発も進んでいます。新茶の季節にはイベントが開催され、茶畑での体験観光も人気です。
近年は都市化による茶園減少や高齢化が課題ですが、若手茶師の活躍や体験型コンテンツの開発で、狭山茶の魅力を次世代に伝えようとする取り組みが活発です。入間市の茶畑は里山風景として残され、観光資源としても注目されています。