【松屋】青森発「ねぶた漬牛めし」(2025年8月)【店舗限定】

松屋の「ねぶた漬牛めし」生野菜サラダ付き(2025年8月撮影)

食べた感想

現在、東北地方の「松屋」店舗を中心に展開されている「ねぶた漬牛めし」。こちら、なぜか東京都中野区の「松屋 野方店」でも販売されているというので、先日足を運んでまいりました。

内容自体は、他の限定メニューに比べれば、取り立てて書くべきこともありません。普通の「牛めし」に「ねぶた漬」と刻みネギが乗っかったというだけのものでございます。

味については、「ねぶた漬」が醤油ベースのお漬物のため、牛めしとの相性もそれほど悪くはありません。珍しいもの見たさ、食べたさのために注文するのも十分アリだと思います。塩っ気もありますし、人によってはビールも追加で頼みたくもなるでしょう。

ただ、青森県の有名なご当地グルメ「ねぶた漬」をこのような形で食べられるということ自体が、とてつもなく素晴らしいことだと考えております。普段食べられないものだからこそ、貴重な機会は逃したくないというものでございます。

松屋フーズさんは、国内外を問わず「松屋流のご当地グルメ」のメニュー開発に力を入れてくださっているのがよく伝わってきます。これからもこの姿勢を続けていただけると大変ありがたいことですね。

松屋の「ねぶた漬牛めし」上から拡大(2025年8月撮影)

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【参考】「ねぶた漬」について

青森物産展内の「ねぶた漬」販売スペースの様子(2023年12月、JR大宮駅にて)

「ねぶた漬」は、青森県を代表する漬物の一つで、数種類の海産物と野菜を細かく刻み、特製の醤油だれで漬け込んだ贅沢な味わいが特徴です。主な具材には数の子、するめ、昆布、大根、きゅうりなどが使われ、海と山の幸が一度に楽しめるのが魅力です。コリコリとした数の子やするめの歯ごたえ、昆布や野菜の旨味が調和し、噛むほどに味わいが広がります。もともとは保存食として考案されましたが、その美味しさから全国的に人気が広がりました。

味付けは醤油ベースで、ほんのり甘みを含みつつも、魚介の旨味がしっかりと感じられる奥深い風味が特徴です。漬け込み液には秘伝の配合があり、長時間寝かせることで具材の味が馴染み、まろやかさとコクが生まれます。ご飯との相性は抜群で、熱々の白米の上にたっぷりのせると、醤油だれが染み込んで箸が止まらなくなるほどです。

食べ方はシンプルにご飯のお供としていただくほか、酒の肴としても重宝されます。また、手巻き寿司やお茶漬け、冷奴のトッピングにするなどアレンジも豊富で、家庭料理の幅を広げてくれる万能食材です。特にお正月やお祝いの席で登場することも多く、青森の食文化の一部として親しまれています。

「ねぶた漬」は、その名の通り青森の夏の風物詩「ねぶた祭」にちなんで名付けられ、贈答品やお土産としても人気です。瓶詰やパック入りで販売され、冷蔵保存すれば日持ちもするため、遠方への持ち運びにも適しています。地元の味を象徴する逸品として、青森を訪れた際にはぜひ味わいたい名物です。

参考リンク

松屋の「ねぶた漬牛めし」前から拡大(2025年8月撮影)